NEWABAB 表/裏の反転 不整形地における商業施設の設計 道津空人

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本計画は上野のアメ横にある街区において,不整形の土地に建てられた老朽化した商業施設ABAB(アブアブ)の建て替えを行うことによって街区一体をリニューアルするものである.
・公開空地の活用
計画敷地が不整形の土地という特徴を生かして,公開空地にも新しい試みを行う.公開空地を敷地の内部に取り込むことで街区の中心部に広場空間が生まれ,街区の構成の表/裏が反転する.この広場は周りの施設の影響により24h常に変化が起こる広場となる.また,公開空地によるボーナスにより現状の容積を確保する.
・周りに開く商業施設
商業施設はそれぞれの建物の中で完結していて,街やその周辺地域から切り離されたものとして存在している.アブアブはそれに加え,街区の中にすっぽり埋まったような建物となっている.逆にこの状況を利用し,7F部分で隣接したビルとつながったり,低層部ではアメ横側の商店からの「抜け」が生まれたりする.
・アメ横システム
内部空間は建築でルールをつくるのではなく,インテリアによりルールをつくる.各テナントは販売スペースに対して2面の通路を設けることでフロア内に行き止まりが生まれないようにする.これはフロア内にアメ横の界隈性,複雑性をつくるためのシステムである.

2002年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at November 9, 2002 0:00


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