1996年度卒業研究

青木あずさ   都市空間における子供の遊び場について
        〜羽根木プレーパークにみる子供の遊び場作りと遊び空間に関する研究〜
芥川文恵    18-19世紀における美術館・博物館の成立
        〜Boullee・John Soane・Klenze・Shinkelらの新たなる試み〜
奥山丹奈子   茶室からみる現代の日本的建築空間
菅野二美    C・アレグザンダー研究
        〜理論と実践の矛盾と展開〜
後藤栄子    バルセロナ万博ドイツ館の作品研究
        〜空間構成とその素材について〜
斎藤一郎    東京湾における親水護岸に対する水辺空間の研究
佐々木郁    都市型ホテルのパブリック領域の研究
        〜サブエントランスの事例研究〜
佐々木有紀枝  METABOLISM
        〜建築家による都市計画とその後〜
関伸行     ミュージアムにおける子どものための施設についての研究
        〜これからのミュージアム(チルドレンズ・ミュージアム)の在り方〜
常川貴扶    都市空間におけるアメニティー空間のありかた
        〜水空間の演出〜
中島祐一    建築計画にみる神奈川県立図書館・音楽堂の近代性に関する研究

1996年度, 卒業論文, 4年 | Posted by tkmy at March 8, 1997 0:00 | Comments (0) | TrackBack (0)

学術情報館 日本大学理工学部における研究・教育メディアサービス施設の設計 内田善尚

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近年のコンピュータ応用技術の高度な発達と,それに起因する研究者,教職員,学生の情報ニーズの先鋭化により,大学における学術情報支援サービスは,更に高度な内容を求められるている.ここで述べる学術情報とは,大学に所属する研究者,教職員,学生が,研究・教育活動およびその支援活動を行うために必要とする全ての情報を指している.本計画では,日本大学理工学部におけるネットワーク時代の研究・教育メディアサービスのために,あらゆる学術情報に対する収集・加工・提供サービスを一貫して行う学術情報館を提案する.

「1996年度 駿建賞」受賞

1996年度, 修士設計, M2 | Posted by tkmy at March 1, 1997 0:00 | Comments (0) | TrackBack (0)

青山墓地公園 菅野二美

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都市の広大な一等地を墓石が占有する青山霊園に,散灰方式を導入させることで,敷地全体が墓地となる墓地公園を,時間の変化と共に生成させる.
─附記
数学の勉強では,計算の結果が正しいか正しくないかで点数は付けられる.しかし,勉強しなければならない部分は,その結果ではなく,その答を導いた計算の仕方である.こうした計算の手法,問題の解き方のことを,数学の世界では「アルゴリズム」という.
この「アルゴリズム」という解法の手順を,目に見える形や色の世界へ応用することも可能である.例えば,河原の石ころについてこれを考えてみる.石ころは海に近づくにしたがって丸くなる.それはお互いにぶつかりあうことによって丸くなるのであり,もっとも出っ張った部分から先に丸くなるというルールが,この美しい形を作り出している.
こうしたルールを抽出して,表現可能な形に変えて手順化することは,物事の成り立ちをアルゴリズムの立場から考えること,すなわちアルゴリズミックに考えることである.
あるものが作り出される時,それを作り出しているシステムを生成してみせることで,システムが勝手にそのものを生成することを示す.

1996年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at February 25, 1997 0:00 | Comments (0) | TrackBack (0)

あいまいくうかんのじだい 芥川文恵

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1996年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at February 25, 1997 0:00 | Comments (0) | TrackBack (0)

pandora's box 後藤栄子

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「西暦2020年世界人口の3分の2を,そして世界市場の57%をアジアが占める.」と,ある講演会のパンフレットに書かれている.最近になり,いたるところでアジアがもてはやされ,展覧会や,写真展も催されている.日本もアジアの極東に位置しているが,アジアという言葉を聞いたとき,日本人は他の東南アジアの国々のことをアジア人として,自分達のことを,アジア人として認識していないのではないかと思われる.経済の成長が日本の方が早かった為に,自分たちだけは文化的にも上という感覚があるからかもしれない.しかし,日本も同じアジア人の一部であり,これから先,互いの国々が強調し合って行くことが望ましいと思う.そこで,アジアの国々が互いに理解し合い,お互いに与え合う関係をつくることでアジアが一体となる,日本人の意識を高められる様な施設の提案をしたいと思う.

敷地は,不特定多数の日本人が集まること,日本以外国のアジア人が集まるもしくは,良く知っていること,交通の便の良さ,空間が空いていること,という理由で決定した.さらには,駅のホームから見えることからの偶然さをも持ち合わせている.建物については,簡単に言ってしまえば,立体マーケット.市場という所は,その国々の文化や活気が一番反映されているところであり,地位的な上下も存在しない.そこでは,他のアジア人と対等な立場を保てる中で,交流が図れるのではないかと思う.敷地北側は,立体マーケット,南側は,交流する事をメインとして外部の人間も使用可能な,広めのキッチンルームと食事室を設け,キッチンルームを使って,食の文化を通して交流できたらよいと思った.宿泊室は,短期の研修にのみ使うためのものとし,キッチンなどの共用部分は外部の人も入れるような配置とした.建物全体の計画としては,アジアというグリットの中で,様々な可能性を秘めたパンドラのボックスが,それぞれの方向性を持ち,そして,これからさらに広がっていく様子を示す.

1996年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at February 25, 1997 0:00 | Comments (0) | TrackBack (0)

save the river 長良川心水計画 常川貴扶

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1996年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at February 25, 1997 0:00 | Comments (0) | TrackBack (0)

space in the media 佐々木有紀枝

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情報があふれている社会で,個人はいかに情報を得ていくかが重要になってきた.
そのような社会の仕組みを建築に反映すべく,まず情報を流布させる媒体=建築フレームを置き,情報=空間(情報を多様な形で発信するもの)がランダムに構築されるようなスペースとする.
やがて,建築フレームは情報=空間によって,多様な建物へと変貌していくだろう.

1996年度, 卒業設計, 4年 | Posted by tkmy at February 25, 1997 0:00 | Comments (0) | TrackBack (0)

平田町タウンセンター施設整備公開設計競技優秀案 高宮研究室

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21世紀に向け,わたしたちは福祉と情報をキーワードに,世代を越えた人々が交流するタウンセンターを提案します.それは,豊かな田園風景を取り込みながら,都市的な賑わいと便利さを併せ持ちます.周囲の自然と連続して配置される二重の回廊は,交流のための人の道です.外部を巡る回廊は周辺施設を結び,建築化される内部の回廊はインナープラザ=駐車場を向く諸施設を結びます.駐車場を内側に囲み込むことで,来館者を厳しい気候から保護すると共に,目的空間への利便性を確保しています.それは,あらゆる移動に車を用いる地方社会にこそ適合するものです.これからの公共建築には,コンビニエンスストアのような気軽さと便利さが必要とされるでしょう.駐車場へのトンネルが回廊を潜り抜けることで,人と車の道は決して交わることはありません.イベント開催時には駐車場がイベント広場へ,外の回廊が駐車場へと入れ替わります.その反転によりインナープラザは祝祭空間となり,それを取り囲む諸施設から町民は様々な形でイベントに参加することができます.

山形県平田町で行われた公開設計競技への応募案.282作品の中から優秀賞に選ばれた.

高宮眞介,本杉省三,佐藤慎也
内田善尚(M2),大坪正佳,小野真(M1),石井雅也,平林みか(本杉研究室M1),青木あずさ,芥川文恵,奥山丹奈子,菅野二美,関伸行,中島祐一(4年)

1996年度, コンペ, 受賞 | Posted by tkmy at December 1, 1996 0:00 | Comments (0) | TrackBack (0)

1996年度メンバー

教授  高宮眞介
助手  佐藤慎也        mail
M2  内田善尚        mail  Zy and Partners
M1  大坪正佳        mail  湯澤建築設計研究所
    小野真         mail
4年  青木あずさ       mail  ザイマックス
    芥川(大坪)文恵    mail  スターバックスコーヒージャパン店舗開発本部
    奥山丹奈子       mail  入江三宅設計事務所
    菅野二美        mail  BMI / PACE (Brook Mcllroy Inc. / Pace Architects)
    後藤栄子        mail
    斎藤一郎        mail  松田平田設計
    佐々木郁        mail
    佐々木(前田)有紀枝  mail  アトリエ221 山田紘子建築設計事務所
    関伸行         mail  関建築設計室
    常川貴扶        mail  入江三宅設計事務所  ∩ cap design studio
    中島祐一        mail

1996年度, メンバー | Posted by tkmy at April 13, 1996 0:00 | Comments (0) | TrackBack (0)