仲條雪 展示作品
しおさい 茨城県神栖市 2006
2棟のRC造の家を建て、その上に木造の大屋根を載せたような構成である。ホール部分を建物に挟まれた外部にある家族の広場ととらえ、上部にブリッジを渡している。RC部分の壁は杉板型枠による打ち放しであるが、質感を消さない程度に半透明の白い塗装を施している。白く清潔感があるだけでなく重厚に、重厚なだけでなく繊細であることが目指された。2階は、RCの手摺壁の上に木造の柱が立ち、大屋根が支えられた開放的な空間である。
設計 ジャムズ 構造 カラムアソシエイツ
敷地面積 502.18㎡ 延床面積 203.72㎡ RC造+木造 地上2階
ビアンコネロ 東京都立川市 2004
家族のための黒い箱、それを支えるRCの壁、更に水回りを納めた箱、キッチンや収納を収めた壁、そして、ルーフバルコニーにより構成される。RCの壁に囲まれた部分は、リビングや、テラス、玄関土間など開放的なスペースになり、黒い箱はリビングと吹き抜けを介して緩やかに繋がりながらプライバシーを保つ。
設計 ジャムズ 構造 構造デザインK&S
敷地面積 309.98㎡ 延床面積 113.45㎡ 木造+RC造 地上2階
そばかす 東京都目黒区 2002
40代の夫婦と高校生の息子、祖母の4人家族のための狭小住宅。外部に開かない代わりに、内部に光庭による豊かな吹き抜けを設け、南側のプライベートな個室と北側のパブリックな共有空間を曖昧に区切っている。道路面には、象徴的な大谷石の壁を配している。
設計 ジャムズ
敷地面積 62.11㎡ 延床面積 83.99㎡ 木造 地上3階
ふたつの木箱 埼玉県川越市 2003
アトリエが付加された、夫婦と母親が同居する二世帯的住宅。庭、玄関、リビング部分を地盤面から1段上げ、2階ではダイニングキッチン棟と主寝室棟がデッキを介して向かい合う。ダイニングキッチンのような家族が集う場所と、寝室のようなプライベートな場所の間に、デッキや多目的室を設けることで、「たまたま会える」「よろしかったらご一緒に」といった、家族同士のほどよい距離感を生み出すことが意図されている。2階の外壁は温室部材とスギ板張りの2重壁であり、換気扇を設けることで壁体内換気を行い、断熱・通気性を高めている。
設計 ジャムズ 構造 カラムアソシエイツ
敷地面積 313.32㎡ 延床面積 148.10㎡ 木造 地上2階
仲條邸 東京都杉並区 2008
施主は設計者の両親であり、デザイナーである父親と設計者自身の2つのアトリエを持つ。北側斜線を避けた西側にスロープによるアプローチを設け、地盤面より上がった1階をエントランスとすることで、3層の上下移動を緩和するとともに、内部の廊下を最小限にしている。吹き抜けにある階段は、等価に並んだ南側の棟と、全く違うリズムの北側の棟を結ぶ。ハイサイドライトを持つ階段室は光庭となり、引き戸で仕切ることで階段室に面した各室を柔らかく閉じる。各室が曖昧に仕切られているために外断熱を採用し、外装はコンクリートレンガ積みの上に塗装を施している。
設計 ジャムズ 構造 構造デザインK&S
敷地面積 97.32㎡ 延床面積 145.20㎡ RC造 地下1階 地上2階
4展示作品 | Posted by satohshinya at 3 29, 2009 16:46
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