関本竜太 展示作品
事務所を併設した二世帯住宅であり、設計者の自邸である。互いのプライバシーを確保するために、住宅にはフロアで分かれるフラット構成を採用している。しかし、一方では住宅が家族としての親密な結びつきを持つことができるよう、中央には垂直空間としての中庭を挿入した。これにより各戸の視線は大きく開かれ、中庭を介して家族の視線は自由に交わる。構造はボイドスラブによるRC壁式ラーメンを採用。仕上げには多様な素材をパッチワークのように配置し、既知の素材に対する「検証」とともに、未知の素材に対する「実験」を行なっている。
設計 リオタデザイン 構造 与那嶺仁志
敷地面積 150.40㎡ 延床面積 222.70㎡ RC造 地上3階
緑道に面したわずか13坪の敷地に建てられた住宅。南向きの大きな開口部を持つとともに、住宅密集地の中で唯一の自然が残された北側の緑道にも大きな開口部を設け、狭さを感じさせない空間の「抜け」を効果的に獲得している。ありふれた素材をシンプルに使うことによりローコスト住宅を実現。狭小地での建設や搬入を考慮して、工場で組み立てた床フレームを現場で接合するユニットラーメン構造が採用された。「ILMA」はフィンランド語で「空気」という意味。領域を曖昧にし、浮遊感のある空間が意図されている。
設計 リオタデザイン 構造 与那嶺仁志
敷地面積 43.75㎡ 延床面積 51.45㎡ 鉄骨造 地上2階
ミニマルなデザインとホスピタリティ。シンプルなハコ(HAKKO)であること、しかも力強く、美しい。施主からのシンプルな要望に応える、最小限の設備と空間を持つ週末住宅。視界を遮る大木のほとんどない、一枚の傾斜地に建つ住宅は、その傾斜角とほぼ同じ勾配の屋根を持つ。屋根には、山中湖の厳しい気候条件に対して導入されたOMソーラーパネルを設置。極限的なコストの制約からディテールは「普通」であることにこだわり、特殊な構法や材料は一切使用していない。小さいながらも景観を最大限に取り込み、奥行きと視線の抜けを獲得している。
設計 リオタデザイン 構造 与那嶺仁志
敷地面積 413.78㎡ 延床面積 53.75㎡ 木造 地上1階
「大きなソファとともに暮らす3人の家族の家」というテーマで、リビングデザインセンターOZONEが主催した住宅コンペ「2008 若手建築家・住宅設計P1グランプリ」のグランプリ受賞作品。家族の象徴として大きなソファを住宅の中心に据え、個人のスペースがそれを取り囲む。吹き抜けを通して家族は繋がり、常に互いの気配を感じることができる。プライバシーへの配慮からリビングの中心には大きなトップライトを設け、家中を光で満たすとともに、より強い求心力を持って家族と空間をひとつに繋いでいる。
設計 リオタデザイン
敷地面積 61.16㎡ 延床面積 65.83㎡ 木造 地上2階
4展示作品 | Posted by satohshinya at 3 29, 2009 7:57
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