深さと若さ-中国のディベロッパーから見た日本

建築雑誌]2006年12月号・日本建築学会

その中にある8本のインタビューの1つ。SOHO CHINAの社長 Zhang Xinへのインタビューの翻訳をさせて頂きました。本号は松原弘典さんが“特集[中国 ]そこに日本の建築世界はどう関われるか”というタイトルで構成を担当されています。本全体の書評が建築雑誌オールレビューに掲載されています。

荒訳された日本語と原文を並べて翻訳を進めたのですが、荒訳のテキストからも彼女の経験に基づく聡明さを感じることが出来ました。言葉は多少劣化しても意図を拾い集めれば、筋が通っているストーリーかそうでないかは、わかるのだなぁと感じながら翻訳させていただきました。インタビューの筋書きをオフィスで議論してから行ったので、意図していたことに共鳴してくれたとも言えるかもしれません。別の機会にオフィスを拝見したことがあります。世界中の建築家のポートフォリオが山積みされ、各プロジェクトの落選案を含めた模型が陳列してあり、世界の建築の先端は中国にあるという錯覚に少し身震いさえ感じました。(参照LINK:SOHO CHINAのロビーから外を眺望した写真が含まれているエントリー)他の項目で、面白いと思ったのは、清華大学の教授と北京大学の助教授へのインタビューの中にある”(グローバリゼーションという)共通性の強い大きな環境では、むしろ個々の「わずかな差」こそが大切です。”という文言に惹かれました。

建築雑誌は一般書店で手に入れることは出来きません。CiNii|建築雑誌で、過去のものを見ることが出来ます。

参照LINK:松原研究室のブログ Matsubara-labo.sfc|「建築雑誌」2006年12月号
参照LINK:インタビュアーの一人、山代 悟さんのブログ ヤマシログ|都市を診る

建築, media | at December 22, 2006 12:00