京都国立博物館 平成知新館(2014)谷口吉生
昨年に開館したばかりの「京都国立博物館 平成知新館」へ。1998年にコンペで選ばれて以来、16年を経てようやく開館した。「東京国立博物館 法隆寺宝物館」(1999)の構成と同様に、開口部を持たない展示空間をオープンな共用部で包み込んでいる。
展示室については、法隆寺宝物館が単純な2層構成であったことに比べ、平成知新館はスキップフロアとも呼べる入れ子状の空間構成になっていて、展示品を上から見下ろすことができる。1階には大型の彫刻が展示されており、展示室の天井高、大きさともに迫力があるのだが、2階は絵巻や仏画などが展示されているため、ほとんどが壁面のガラスケースによる展示であり、実際には2層吹き抜けはオーバー。それでも短手中央に集約された動線を介して、さまざまな展示室が顔を覗かせる構成は単純ながらおもしろい。また、法隆寺宝物館では階段が展示室外に押し出されていたが、ここでは階段も展示室内に納められており、上下しながら展示室を眺める視点が得られていることも評価できる。しかし、サインが中途半端であることも原因だが、動線がわかりにくい。展示室外にもう1つ階段があり(EVは展示室外のみ)、毎回展示室を出て展示室外の階段で上下するべきか、展示室内の階段を使うべきかがわからない。もちろん、どちらでもよいのだが、展示品を鑑賞するという体験を考えると、この両者は大きく異なる。また、展示品の保護を考えると仕方がないのかもしれないが、展示室内が異様に暗い。作品鑑賞上も暗いほうが集中できるのかもしれないが、展示室全体の雰囲気を考えると、もう少し異なったアプローチはないのだろうか。
一方で、疑問を感じたのは展示室外の共用部。特に庭に面したホール部分。いったい何のためにこんな巨大な空間があるのだろうか。例えば、同じ谷口の「豊田市美術館」(1995)では、同様なホール部分にホルツァーとコスースの作品が常設されていることにより、しっかりと役割を持った魅力的な展示空間となっている。しかし、平成知新館ではベンチが数台置いてあるだけで、ほとんど具体的な機能を持たない「空間」だけがある(もちろん、庭を眺めるという機能はあるけれど)。設計者はどのように思うか知らないけれど、いっそのことこの空間も、展示やイベントなどに積極的に使っていければよいと思う。例えば、博物館の展示品と関連した現代美術の展示を行うとか、運営はぜひ工夫してほしい。現代において国家の持つ博物館がどのような象徴性を持つべきなのか、それを建築空間がどのように体現すべきなのか、という視点があるのならばまだしも、こんな巨大なスペースが単なる動線空間として無駄に使われているだけなのはなんとももったいない。
それから、全体の配置について。平成知新館が完成し、正門は団体客用の入口となり、機能的な正門は谷口が設計した南門(2001年)となっている。もちろん、三十三間堂との関係や、交通面では南門をメインエントランスとすることが適切なのかもしれないが、建築物や庭の配置を考えたとき、やはりこの敷地へは正門からアプローチすべきなのではないだろうかと思う。南門から入る場合、そこからまっすぐに平成知新館へ延びる軸線が強調されすぎており、片山による「陳列館(本館)」(1895年)は控えめに見える。しかし、本来であれば、正門から本館へアプローチしていく途中、左側に控えて平成知新館が建っている、という見え方が望ましいのではないだろうか。そうすれば、もう少しだけ、平成知新館の長大なガラスファサードに意味が持てるように思う。まあ、それも運営の問題であって、設計者の問題ではないのかもしれないが。
8月18日(月)
羽田(東京)発
機中泊
8月19日(火)
パリ→コペンハーゲン→[313km/5.5h]→ヘルニング
ヘルニング泊
8月20日(水)
☆ヘルニング現代美術館(2009)S. ホール
Herning Museum of Contemporary Art (2009) Steven Holl
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thomas mayerの写真
公式site周辺案内図pdf
(周辺にはウッツォン設計の作品、ゴームリーの作品、C.F. ミュラー設計の美術館など)
コームリーsite
☆Utzon Huset(1970)J. ウッツォン
Utzon Huset (1970) Jørn Utzon
☆Carl-Henning Pedersen & Else Alfelt Museum(1975-76, 1993)C.F. ミュラー
Carl-Henning Pedersen & Else Alfelt Museum (1975-76, 1993) C.F. Møller
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ヘルニング→[313km/5.5h]→コペンハーゲン
コペンハーゲン泊
8月21日(木)
☆ルイジアナ近代美術館(1958)J. ボー+W. ヴォラート増築
Louisiana Museum of Modern Art (1958) Jørgen Bo + Wilhelm Wohlert
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公式site建築物紹介
☆オードロップゴー美術館(2005)Z. ハディッド新館
Ordrupgaard (2005) Zaha Hadid
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設計者site
☆デンマーク・ユダヤ博物館(2004)D. リベスキンド改修
Danish Jewish Museum (2004) Daniel Libeskind
公式site
公式site建築物紹介
設計者site
★コペンハーゲン自由研修
◎コペンハーゲン建築物リスト(地図付)pdf
建築×column(blog)
◎デンマーク国立銀行(1978)A. ヤコブセン
Danmarks Nationalbank (1978) Arne Jacobsen
公式site建築物紹介
◎ジェミニ・レジデンス(2005)MVRDV
Gemini Residence (2005) MVRDV
◎ニュー・カールスバーグ美術館(1996)H. ラーセン増築(2006)H. ディシング+O. ヴァイドリング改修
Ny Carlsberg Glyptotek (1996/Extension) Henning Larsen, (2006/Renovation) Hans Dissing + Otto Weitling
公式site
公式site建築物紹介
設計者site
◎コペンハーゲン国立美術館(1998)C.F. ミュラー増築
Statens Museum for Kunst (1998) C.F. Møller
公式site
公式site建築物紹介
設計者site
◎トーヴァルセン美術館(1848)M.G. ビーネスボル
Thorvaldsens Museum (1848) Michael Gottlieb Bindesbøll
公式site
公式site建築物紹介
◎シャルロッテンボー美術館(1883)F. メルダール+A. ヤンセン改修
Kunsthal Charlottenborg (1883) Ferdinand Meldahl + Albert Jensen
公式site
◎デンマークデザイン博物館(1926)K.クリント+I. ベンツェン改修
Designmuseum Denmark (1926) Kaare Klint + Ivar Bentsen
公式site
公式site建築物紹介
コペンハーゲン→アムステルダム
アムステルダム泊
8月22日(金)
☆アムステルダム国立美術館(2013)J-M ウィルモット+クルス&オルティス改修
Rijksmuseum (2013) Jean-Michel Wilmotte+Cruz y Ortiz
公式site
公式site建築物紹介
dezeen magazine
arch daily
Architectural Review
☆ゴッホ美術館 本館(1973)G.T. リートフェルト、新館(1999)黒川紀章
Van Gogh Museum (1973/Main Building) Gerrit Thomas Rietveld, (1999/Exhibition Wing) Kisho Kurokawa
公式site
公式site建築物紹介
2014年春に新しく完成するエントランス
大量の内観写真(wiki)
新エントランス設計者site
☆アムステルダム市立美術館(2012)ベンサム・クローウェル・アーキテクツ増築
Stedelijk Museum Amsterdam (2012) Benthem Crouwel Architekten
公式site
公式site建築物紹介
設計者site
★アムステルダム自由研修
◎アムステルダム建築MAP(お薦め)
アムステルダム建築紹介
オランダ建築マップ
◎アムステルダム株式取引所(1903)H.P.ベルラーへ
Beurs van Berlage (1903) Beurs van Berlage
公式site
◎エイヘンハールト集合住宅(1920)M. デ・クレルク
Eigen Haard Het Schip (1920) Michel de Klerk
公式site(Museum Het Schip)
公式site建築物紹介
MARBLE468(blog)
◎デ・ダヘラート集合住宅(1922)P.L. クラメル+M. デ・クレルク
Woningbouw de Dageraad (1922) P.L. Kramer+Michel de Klerk
MARBLE468(blog)
◎オープンエアスクール(1930)J. ダウカー
Openluchtschool (1930) Jan Duiker
公式site
10+1 web site
N2通信(blog)
◎ビザンティウム(1995)R. コールハース
Byzantium (1995) Rem Koolhaas
設計者site
◎アイ・プレイン(1988)R. コールハース
IJ PLEIN (1988) Rem Koolhaas
設計者site
◎サイエンス・ センター NEMO(1997)R. ピアノ
Science Center NEMO (1997) Renzo Piano
公式site
公式site建築物紹介
設計者site
◎EYE(2012)D. メイスル
EYE (2012) Delugan Meissl
公式site
公式site建築物紹介
設計者site
アムステルダム泊
8月23日(土)
アムステルダム→[75km/1.5h]→ロッテルダム
☆オランダ建築会館(1993)J. クーネン
Nederlands Architectuurinstituut (1993) Jo Coenen
公式site
公式site建築物紹介
設計者site
☆ゾンネフェルト邸(1933)J.A. ブリンクマン+L.C. ファン・デル・フルフト
Museumwoning Sonneveld (1933) Johannes Brinkman + Leendert van der Vlugt
公式site
☆クンストハル美術館(1992)R. コールハース
Kunsthal (1992) Rem Koolhaas
公式site
公式site建築物紹介
設計者site
◎シャボット美術館(1938)G.W. バース
Chabot Museum (1938) Gerrit Willem Baas
公式site
◎ボイマンス・ファン・ブーニンゲン美術館(1935)A. ファン・デル・スチュア
Museum Boijmans van Beuningen (1935) Adrianus van der Steur
公式site
ロッテルダム→[60km/1h]→ユトレヒト
☆シュレーダー邸(1924)G.T. リートフェルト
Schröderhuis (1924) Gerrit Thomas Rietveld
公式site
☆エラスムス通りの連続住宅(1935)G.T. リートフェルト
Erasmuslaan (1935) Gerrit Thomas Rietveld
gainsky(建築物紹介)
◎ユトレヒトの二連戸住宅(1997)MVRDV
Double House (1997) MVRDV
gainsky(建築物紹介)
◎住宅(1928)G.T. リートフェルト
Chauffeurswoning (1928) Gerrit Thomas Rietveld
Architectenweb(建築物紹介)
ユトレヒト→[150km/3h]→デュッセルドルフ
デュッセルドルフ泊
8月24日(日)
デュッセルドルフ→[30km/0.75h]→デュイスブルク
☆キュッパーズミューレ現代美術館(1999)ヘルツォーク&ド・ムーロン改修
Museum Küppersmühle (1999) Herzog & de Meuron
公式site
公式site建築物紹介
工事中の増築(もしかしたら完成してるかも……)
デュイスブルク→[30km/0.75h]→デュッセルドルフ
☆K20州立美術館(1986)H. ディシング+O. ヴァイドリング
K20 Grabbeplatz (1986) Hans Dissing + Otto Weitling
公式site
設計者site
☆K21州立美術館(2002)U. キースラー
K21 Ständehaus (2002) Uwe Kiessler
公式site
設計者site
◎ケー・ボーゲン(2014)D. リベスキンド
Kö-Bogen (2014) Daniel Libeskind
公式site
公式site建築物紹介
◎ノイアー・ツォルホーフ(1999)F.0. ゲーリー
Neuer Zollhof (1999) Frank Owen Gehry
◎クンストパラスト美術館(1926)
Museum Kunstpalast (1926) Wilhelm Kreis
公式site
公式site建築物紹介
◎NRW Forum
公式site
◎Kunst im Tunnel
公式site
◎Kunsthalle Düsseldorf
公式site
◎Kunstverein Düsseldorf
公式site
デュッセルドルフ泊
8月25日(月)
デュッセルドルフ→[10km/0.5h]→ノイス
☆インゼル・ホンブロイヒ美術館(1982)E. ヘーリッヒ
Museum Insel Hombroich (1982) Erwin Heerich
公式site
公式site建築物紹介
☆インゼル・ホンブロイヒ財団建築博物館(2009)A. シザ+R. フィンステルヴァルダー
Siza Pavillon (2009) Álvaro Siza + Rudolf Finsterwalder
設計者site
ultimasreportagens
☆ロケットステーション・ホンブロイヒ
公式site
公式site建築物紹介
ノイス→{40km/1h]→ケルン
☆聖コロンバ教会ケルン大司教区美術館(2007)P. ズントー
Kolumba Art Museum of the Archdiocese of Cologne (2007) Peter Zumthor
公式site
公式site建築物紹介
★ケルン自由研修
◎ケルン大聖堂(1248-1880)
公式site
◎ヴァルラフ・リヒャルツ美術館(2001)
Wallraf-Richartz-Museum (2001) Oswald Mathias Ungers
公式site
◎ケルン工芸博物館(1989)R. シュヴァルツ+J. ベルナルド
Museum für Angewandte Kunst Köln (1989) Rudolf Schwarz + Josef Bernard
公式site
◎ルートヴィヒ美術館(1986)P. ブスマン+G. ハーバー
Museum Ludwig (1986) Peter Busmann + Godfrid Haberer
公式site
◎ケルン市立東洋美術館(1976)前川國男
Museum für Ostasiatische Kunst (1976) Kunio Mayekawa
公式site
ケルン→[45km/1h]→デュッセルドルフ
デュッセルドルフ泊
8月26日(火)
デュッセルドルフ→[250km/4.5h]→ルクセンブルク
★ルクセンブルク自由研修
◎ボックの砲台(18C)世界遺産
wiki
◎ルクセンブルク国立歴史・美術博物館(2002)改修
Musée National d'Histoire et d'Art Luxembourg (2002) Christian Bauer
公式site
設計者site
satohshinya
◎カジノ・ルクセンブルク(1995)改修
Casino Luxembourg (1985) Urs Raussmüller
公式site
satohshinya
ルクセンブルク泊
8月27日(水)
☆ジャン大公現代美術館(2006)I.M. ペイ
Mudam Luxembourg Musée d’Art Moderne Grand-Duc Jean (2006) Ieoh Ming Pei
公式site
公式site建築物紹介
ルクセンブルク→[332km/6h]→バーゼル
バーゼル泊
8月28日(木)
☆ヴィトラ・デザイン・ミュージアム(1989)F.O. ゲーリー
Vitra Design Museum (1989) Frank Owen Gehry
公式site
公式site建築物紹介
☆ヴィトラハウス(2010)ヘルツォーク&ド・ムーロン
VitraHaus (2010) Herzog & de Meuron
公式site建築物紹介
☆バイエラー財団美術館(1997)R. ピアノ
Fondation Beyeler (1997) Renzo Piano
公式site
公式site建築物紹介
☆バーゼル民族文化博物館(2012)ヘルツォーク&ド・ムーロン改修
Museum der Kulturen in Basel (2012) Herzog & de Meuron
公式site
公式site建築物紹介
Iwan Baan写真
☆シャウラガー美術館(2003)ヘルツォーク&ド・ムーロン
Schaulager (2003) Herzog & de Meuron
公式site
公式site建築物紹介
◎バーゼル建築物地図
◎メッセ・バーゼル(2013)ヘルツォーク&ド・ムーロン
Messe Basel New Hall (2013) Herzog & de Meuron
公式site
公式site写真ギャラリー
◎ティンゲリー美術館(1996)M. ボッタ
Museum Tinguely (1996) Mario Botta
公式site
公式site建築物紹介
◎バーゼル市立現代美術館(1980)
Museum für Gegenwartskunst (1980) Wilfrid und Katharina Steib
公式site
バーゼル泊
8月29日(金)
バーゼル→[85km/1.5h]→ロンシャン
☆ロンシャンの教会(1955)ル・コルビジュエ
ロンシャン→[200km/3h]→ローザンヌ
☆ROLEX ラーニング センター(2010)SANAA
Rolex Learning Center (2010) SANAA
公式site
◎アール・ブリュット美術館
Collection de l’Art Brut
公式site
ローザンヌ泊
8月30日(土)
ローザンヌ→[348km/6h]→ブレゲンツ
☆ブレゲンツ美術館(1997)P. ズントー
Kunsthaus Bregenz (1997) Peter Zumthor
公式site
公式site建築物紹介
☆ブレゲンツ・ワークルーム(2013)P. ズントー
公式site
ブレゲンツ泊
8月31日(日)
ブレゲンツ→[360km/6h]→トレント
☆トレント・ロヴェレート近現代美術館(2002)M. ボッタ
Museum of Modern and Contemporary Art of Trento and Rovereto (2002) Mario Botta
公式site
公式site建築物紹介
トレント→[160km/2.5h]→ヴェネチア
ヴェネチア泊
9月1日(月)
☆プンタ・デラ・ドガーナ(2009)安藤忠雄改修
Punta della Dogana (2009) Tadao Ando
公式site
公式site建築物紹介
☆パラッツォ・グラッシ(2006)安藤忠雄改修
Palazzo Grassi (2006) Tadao Ando
公式site
公式site建築物紹介
★ヴェネチア自由研修
ヴェネチア泊
9月2日(火)
★ヴェネチア自由研修
◎第14回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展
Biennale Architettura 2014
公式site
◎聞鳥庵(2014)杉本博司
The Glass Tea House Mondrian (2014) Hiroshi Sugimoto
公式site(Le Stanze del Vetro)
紹介
紹介
◎ヴェドヴァ財団美術館(2009)R.ピアノ改修
Fandazione Emilio e Annabianca Vedova (2009) Renzo Piano
公式site
◎ペギー・グッゲンハイム・コレクション
Peggy Guggenheim Collection
公式site
◎アカデミア美術館
Gallerie dell'Accademia
公式site
◎カ・ドーロ
Galleria Giorgio Franchetti alla Ca' d'Oro
公式site
◎パラッツォ・グリマーニ
Palazzo Grimani
公式site
ヴェネツィア ときどき イタリア(blog)
ヴェネチア→[500km/3.5h]→ローマ
9月3日(水)
☆国立21世紀美術館(2010)Z. ハディッド
National Museum of XXI Century Arts (2010) Zaha Hadid
公式site
公式site建築物紹介
☆ヴァチカン美術館
Musei Vaticani
公式site
☆サン・ピエトロ大聖堂
★ローマ自由研修
◎パンテオン(128)
◎コロッセオ(80)
◎カピトリーノ美術館(1743)
Musei Capitolini
公式site
◎アラ・パキス博物館(2006)R. マイヤー
Museo dell'Ara Pacis (2006) Richard Meier
公式site
◎ローマ現代美術館
Museo d'Arte Contemporanea di Roma
公式site
ローマ泊
9月4日(木)
★ローマ自由研修
ローマ→ロンドン
ロンドン泊
9月5日(金)
☆テート・モダン(2010)ヘルツォーク&ド・ムーロン改修
Tate Modern (2010) Herzog & de Meuron
公式site
☆大英博物館グレート・コート(2000)N. フォスター改修
Great Court of the British Museum (2000) Norman Foster
公式site
★ロンドン自由研修
◎建築マップ イギリス
建築マップ イギリス Google Map
◎ジョン・ソーン美術館(1813)J. ソーン
Sir John Soane's Museum (1813) John Soane
公式site
◎ダリッジ・ピクチャー・ギャラリー(1817)J. ソーン
Dulwich Picture Gallery (1817) John Soane
公式site
◎サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン(2014)S. ラディック
Serpentine Gallery Pavilion (2014) Smiljan Radić
公式site
◎ナショナル・ギャラリー セインズベリ棟(1991)R. ヴェンチューリ+D. S. ブラウン増築
The National Gallery Sainsbury Wing (1991) Robert Venturi + Denise Scott Brown
公式site
◎テート・ブリテン クロア・ギャラリー(1987)J. スターリング増築
Tate Britain Clore Gallery (1987) James Stirling
公式site
◎ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ サックラー・ギャラリー(1991)N. フォスター
Sackler Gallery, Royal Academy of Arts (1991) Norman Foster
公式site
http://www.fosterandpartners.com/projects/sackler-galleries-royal-academy-of-arts/
◎ヘイワード・ギャラリー(1968)N. アングルバック+R. ヘロン+W. チョーク
Hayward Gallery (1968) Norman Engleback + Ron Herron + Warren Chalk
公式site
改修紹介
◎ヴィクトリア&アルバート博物館
Victoria and Albert Museum
公式site
◎ホワイトチャペル・ギャラリー
Whitechapel Gallery
公式site
増築紹介
◎ホワイトキューブ
White Cube
公式site
新スペース紹介
◎サーチ・ギャラリー
Saatchi Gallery
公式site
ロンドン泊
9月6日(土)
ロンドン→リール→[40km/45m]→ランス
☆ルーヴル・ランス(2012)SANAA
Louvre-Lens (2012) SANAA
公式site
ランス→[200km/3.5h]→パリ
パリ泊
9月7日(日)
パリ→[32km/40m]→ポワシー
☆サヴォア邸(1931)ル・コルビジュエ
Villa Savoye (1931) Le Corbusier
ポワシー→[32km/40m]→パリ
☆オランジュリー美術館(2006)O. ブロシェ改修
Musée de l'Orangerie (2006) Olivier Brochet
公式site
☆パレ・ド・トーキョー(2001)ラカトン&ヴァッサル改修
Palais de Tokyo (2001) Lacaton & Vassal
公式site
★パリ自由研修
◎建築マップ フランス
建築マップ フランス Google Map
◎ルーヴル美術館(1988)I.M. ペイ改修
Musée du Louvre (1988) Ieoh Ming Pei
公式site
◎ルーブル美術館 イスラム美術部門(2012)M. ベリーニ+R. リチオッティ増築
Département des Arts de l’Islam (2012) Mario Bellini + Rudy Ricciotti
設計者site(ベリーニ)
設計者site(リチオッティ)
◎オルセー美術館(2012)J-M ウィルモット改修
Musée d'Orsay (2012) Jean-Michel Wilmotte
公式site
設計者site
◎ポンピドゥーセンター(1977)R. ピアノ+R. ロジャース
Centre Pompidou (1977) Renzo Piano + Richard Rogers
公式site
◎アトリエ・ブランクーシ(1995)R. ピアノ
L’Atelier Brancusi (1995) Renzo Piano
◎ケ・ブランリ美術館(2006)J. ヌーヴェル
Musée du quai Branly (2006) Jean Nouvel
公式site
◎カルティエ財団美術館(1994)J. ヌーヴェル
Fondation Cartier pour l'Art Contemporain (1994) Jean Nouvel
公式site
◎アラブ世界研究所(1987)J. ヌーヴェル
Institut du monde arabe (1987) Jean Nouvel
公式site
◎ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸(1925)ル・コルビジュエ
Maisons La Roche-Jeanneret (1925) Le Corbusier
公式site
ル・コルビュジエ建築作品 おでかけガイドブック pdf
◎ナンジュセール・エ・コリ通りのアパート(1934)ル・コルビジュエ
Immeuble Molitor, 24 rue Nungesser et Coli (1934) Le Corbusier
公式site
◎ピカソ美術館
Musée Picasso
公式site
◎パリ市立近代美術館
Musée d'Art Moderne de la Ville de Paris
公式site
◎ジュ・ド・ポーム
Jeu de Paume
公式site
◎ヴェルサイユ宮殿
公式site
李禹煥展覧会
パリ泊
9月8日(月)
★パリ自由研修
パリ泊
9月9日(火)
★パリ自由研修
パリ発
機中泊
9月10日(水)
羽田(東京)着
]]>satohshinya on twitter
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shinya satoh studio web
lesson 1 佐藤慎也レクチャー
2009年8月1日(土)18:30〜20:30
小島アートプラザ 台東区デザイナーズビレッジ 階段教室(304号室)
『ぼくらは生れ変わった木の葉のように』
2009年8月10日(月)~16日(日)
ステージ円
深夜に1台の車が民家に突っ込んだ! 住人の夫・妻・妹は落ち着き払い、異様なほど冷静。車に乗っていた若い男女は戸惑う。
それから1ヶ月……。この家から逃げようと試みる男女は、軟禁状態におかれている。シェイクスピア芝居、リルケの詩、日常からの脱却、埋められない孤独、他者との共生の切望、変革への疾走。
「昨日の芝居は不意に今日は真実になり、今日の真実は不意に明日うそになっていくわ。突然失われていくあたしたち、突然変身していくあたしたち……」
NPO地域再創生プログラム活動報告会「再創生フォーラム」
2009年7月11日(土)14:50〜17:00
求道会館
Artist: Shinya Satoh, Shinya Satoh Studio (Toshifumi Ohno, Takashi Sakuma, Ryosuke Suzuki, Munefusa Kazuta, Yurie Hara, Minori Sawaki, Sayuri Fujii, Ryoko Ohsawa, Emiko Matsumoto)
]]>《展覧会の主役は「模型」、つくり手は学生たち。古代から最先端に至るたくさんのプロジェクトを一堂に並べ、その仕組みを解剖することによって、子どもから専門家まで、多くの市民が楽しみながら未来の建築世界遺産を考える場を用意します。石や木の古代文化遺産、コンピュータを駆使した自由な造形や空間、ハイテックな対震技術による超々高層建築、素材とすまい、都市・環境デザインの模型もあります。さまざまな物語が語られ、熱い議論がわきそうです。(斎藤公男・日本建築学会会長)》
アーキニアリング・デザイン展2008 テクノロジーと建築デザインの融合・進化
2008年10月17日(金)〜28日(火)
日本建築学会 建築会館
キュレーター:アーキニアリング・デザイン展実行委員会
展示構成・デザイン:佐藤慎也
「引込線」
所沢ビエンナーレ・プレ美術展。西武鉄道旧所沢車両工場を会場として、遠藤利克、戸谷成雄たちが出展。
「Akasaka Art Flower 08」
赤坂サカスを中心とする7箇所で開催。淺井裕介、大津達(西野達郎)、小沢剛、パラモデルたちが出展。キュレーター・窪田研二のブログもあり。
「土から生える」
国際陶磁器フェスティバルの一環として、art in mino '08と題する現代美術も混ざった展覧会を開催。遠藤利克、藤本由紀夫たちが出展。
国立国際美術館で「塩田千春 精神の呼吸」を見る。万博公園から移転以来、ここを訪れるのは2度目だが、やはり国立美術館にしては残念な建築だ。設計者であるシーザー・ペリのwebを見ればわかるように、設計者の興味は地上のオブジェに集中しているようだ。確かに美術館本体はすべて地下であり、非常にわかりにくい場所であるから、ランドマークとしての機能は十二分に果たしているであろう。しかし、このようなデザインである必要があったのか? また、もしこのデザインがよいとして、このような無骨な形で実現すべきであったのか? そこが気になるところだ。模型を見ると、部材の大きさ、デザインともに悪くないようにも思えるのだが、現実の大きさに変換するときの操作があまりにも杜撰に思える。
美術館内部は、エレベータで地下に降りてゆく有様が、空港やデパートなどの商業施設を思い起こさせた。しかし、今回は少し違った感想を持った。地下1階から地下2階へと塩田の展示会場へと降りてゆくとき、館内案内にある「展示室4」が目に入ってくる。ここは吹き抜けとエレベータがゴチャゴチャと混在するホワイトキューブからはほど遠い展示空間であるが、ここに塩田の『DNAからの対話』と題された靴と赤い毛糸の作品が展示されている。その姿がエレベータに乗っている観客の目に真っ先に入ってくるのだが、ここに作品が展示空間をものともしないような強さを持って置かれている。むしろ、さまざまな角度から見ることができるし、地上から自然光が降り注いでいるし、ここが理想的な展示室に思えてくる。続く「展示室5」に置かれている『眠りの間に』も、大きな開口部越しに中が窺える。だからよい展示空間であるというわけではないが、この展示空間を十二分に用いた迫力あるインスタレーションであった。地下3階では「モディリアーニ展」をやっていたが、こちらは東京で見ているのでパスしたが、地下に降りるためには嫌でも目にする塩田の展示は、モディリアーニを見に来た人たちにもアピールしたことだろう。その意味では、エレベータに面する部分を単なるホールとせずに展示室として扱っているところが、この美術館の最大のポイントである。一方で、この空間を魅力的に使うためには、作品の大きさであったり、展示方法であったり、キュレータの力が重要になる。
一方で塩田千春の展示自体は、確かに迫力もあるし、完成度も高い。一方で、アブラモヴィッチに師事していたり、ドイツに拠点を定めていることから、その師匠や、キーファー、ホーン、他にもボルタンスキーなんかを思い浮かべると、なんとなくシリアスさが感じられない。それが現代的な作家である所以なのかもしれないが、一方で「コレクション2」と題して石井都、宮本隆司の写真作品を展示してあり、こちらのシリアスさと余計に比べてしまう。中原佑介が台風を使って塩田を評していたけれど、ちゃんと読んでおけばよかった。何れにしても、このような作品をまとめる力量に今後も期待させられる。展示の様子は、1、2、3を参照のこと。
行ってみようと思っていたのだけれど、これまで1度もその機会がなかったが、ようやく京都芸術センターを訪れることができた。運営の詳しい話を聞かなければわからないが、予想以上に理想的な環境がつくられているように見えた。何よりも元々の小学校が魅力的である。ほとんど内装に手を加えていないようだが、内部にスロープもあったり、余計なリノベーションをせずとも十分だったろう。唯一、エレベータだけが外付けされているが、2階ではそれを繋ぐ廊下が校庭へ向かったテラスとしてうまく機能している。北側のギャラリーが外部からアプローチするところも頼もしい。詳しくはこちらを参照してほしい。この中学校も、このくらいの魅力ある場所として再生することを期待したい。
ようやく訪れるきっかけを与えてくれたのは、Nibrollの矢内原美邦たちによるoff nibrollによる作品。2階の講堂を用いて、『"the only way out of the function" 青春』という映像を用いたインスタレーション作品を展示していた。講堂を暗くして、プロジェクタだったり、モニタだったり、さまざまな形式による映像作品がポツポツと並び、それぞれが独立した作品でもあるようだし、全体で1つの作品となっているようにも思える。そして、真ん中の机に詩が置いてある。これってどこかで読んだことがある。この間の『五人姉妹』のパンフレットだったかな? 最も気に入ったのは、スライドプロジェクタを用いた6枚組(だったと思う)の矢内原本人らしい写真を組み合わせたもの。他の映像作品の方がよっぽど凝っているのはわかるけれども、この静止した写真が最も存在感があった。学校であった場所を用いていることともシンクロしていたのかもしれない。スライドの醸し出す情緒が、記憶を表すのに適しているからかな? 一方で、やはりこういった映像作品が必要とする展示空間の暗さが気になった。もっと展示空間を有効に使う、闇を前提にしない作品も見てみたい。
もう誰も読んでいないんだろうな、と思いつつ、久しぶりにアップしてみる。
アサヒビール大山崎山荘美術館で開催中の「アートでかけ橋」を見る。小沢剛、セリーヌ・オウ、パラモデルの3組が、美術館内だけでなく、大山崎町内の神社や集会所でも展示を行うという、今や一般的になりつつあるスタイル。しかし、作品、展示場所ともにおもしろく、久しぶりに展示場所を探して町をさまよう楽しみを味わえた。離宮八幡宮という由緒ある神社での小沢の巨大な写真、集会所を埋め尽くすパラモデルのインスタレーションなど、どれも見応えのある展示だった。区民会館で行われたオウの展示は、単なる蛍光灯の部屋に白い壁がつくられ、そこに整然と写真が展示してあるだけ。あらためて、白い壁が、無理矢理にでも展示空間をつくってしまうことに思い知らされる。
久しぶりに訪れた美術館は、ヨーロッパでいくつも見た邸宅が美術館になったものを思い出す。もう少しインスタレーション的な展示があってもよかったが、この空間でも十分に現代美術に対応できることがよくわかる。展示なんてどこでもできてしまう。しかし、ガラスケースに大事に飾られた醤油画とか、コロボックルの遺跡とか、何も説明が無いので、見た人はどう思うのだろう? こんな美術館での展示なのだから、全般的にもう少し説明があってもよいように思う。一方で、やっぱり安藤忠雄の増築がよくない。床がカーペットだからだろうか? スケールの問題? 山荘との関連性がなさすぎることも問題だろう。目立たないようにすればよいというものでなく、新しい山荘への視点を与えるくらいの工夫がほしかった。
経済を語るのは社会の全体を語るのに等しい 阿部初美
今、市場ではなにが起こっているのか、世界はどんなふうに動きつつあるのか、そこにわたしたちが個人として見つけられる価値とは何なのか。「経済を語るのは社会の全体を語るのに等しい」というくらいの間口と奥行きをもったテーマですが、「経済」の専門家でもないわたしたちにできるのは、それを通して、「ヒトの在り方」を考えてみること、です。わたしたちの前2作品『4.48 サイコシス』と『アトミック・サバイバー』は、現実を取材して製作した作品でしたが、「精神の病い」「原子力エネルギー」、どちらのテーマもつきつめると「経済問題」が浮上してきました。ではこの、ヒトのいとなみにかかすことのできない「経済」そのものを、ヒトのいとなみを扱う媒体である演劇で表現することは可能だろうか。これがそもそも今回「経済」というテーマを選んだきっかけでした。シリーズ化できそうなくらいの大きなテーマですが、今回は「入門編」として上演します。
新百合ヶ丘「アルテリオ小劇場」川崎市アートセンターオープニングイベント第2弾
シリーズ・コンプレックス・シーイング Vol.2
エコノミック・ファンタスマゴリア
構成・演出:阿部初美
ドラマトゥルク:長島確、宮浦宜子、あいだだいや
空間美術:田原奈穂子
照明:田島佐智子
映像:須藤崇規
映像作品提供:あいだだいや
音楽:西井夕紀子
舞台監督:弘光哲也
演出助手:田中智佳
映像助手:冨田了平
宣伝美術:佐藤慎也
制作:大久保聖子(ANJ)、丑山佐枝子(ANJ)
協力 鈴木謙介、幻冬舎、アジア料理 JASMINE
主催:NPO法人アートネットワーク・ジャパン、川崎市アートセンター
後援:「しんゆり・芸術のまち」PR委員会
平成19年度文化庁芸術創造活動重点支援事業
日時:2008年3月27日(木)~30日(日)
27日(木) 20:00開演(プレビュー)
28日(金) 20:00開演
29日(土) 14:00開演☆ 19:00開演☆
30日(日) 14:00開演☆
☆終演後、ポスト・パフォーマンス・トークあり
ゲスト:鈴木謙介(29日14:00)、坂口恭平(30日14:00)ほか
会場:川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
小田急線新百合ヶ丘駅北口下車徒歩3分
小田急線新宿駅より快速急行で23分、小田急線新宿駅、本厚木駅より急行で27分
料金[全席自由・日時指定・整理番号付・税込]
プレビュー公演:一般/学生 1,500円(前売)、2,000円(当日)
一般:3,000円(前売)、3,500円(当日)
学生:2,500円(前売)、3,000円(当日)(当日要学生証提示)
前売開始:2008年2月25日(月)
チケット取扱い:川崎市アートセンター
電話:チケット専用ダイヤル 044-959-2255(平日10:00~19:30)
インターネット:http://kawasaki-ac.jp(24時間対応)
窓口:チケットカウンター(10:00~19:30)
お問合せ:川崎市アートセンター
〒215-0004 川崎市麻生区万福寺6-7-1
TEL:044-955-0107 FAX:044-959-2200
シリーズ・コンプレックス・シーイング Series Complex Seeing
演出家・阿部初美が、ドラマトゥルク、俳優、多分野のアーティストらと共に、様々な立場や価値観からなる現実社会を、物語として演じてしまうことなく、複数の目線をもったまま、ドキュメンタリー的手法も織り交ぜながら、演劇によって思考しようとするシリーズ。「複合的に視る練習が必要だ」(ブレヒト)
S.C.S. Vol.0 『4.48 サイコシス』(06年「東京国際芸術祭」)
S.C.S. Vol.1 『アトミック・サバイバー』(07年「東京国際芸術祭」/08年秋、全国4ケ所にて再演ツアー決定! )
『クァクァ』、『4.48 サイコシス』、『アトミック・サバイバー』に続き、阿部初美さん構成・演出、長島確さんドラマトゥルクによる新作公演です。今回も宣伝美術を担当し、チラシなどを作りました。ぜひ観に来てください。
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