今、話題の幼稚園をみてきた。立川駅からバスで15分ほどに位置する。園児が500人を越すマンモス幼稚園だ。敷地周囲の既存建物をよけ、中央にサークル上に囲い型の配置となっており、1階に諸室が入り、2階はすべてルーフテラス。また樹木も積極的に残され、何本か建物を貫き一体となっている。
大半は木製建具で覆われ壁の存在は感じられず、建物のファサードというものもない。内部空間はドーナッツをぶつ切りにしただけで、庇下に廊下が走りそれ以上のことは何もしていない。そのためぐるりと歩いていてもどこが何の部屋かということがわかりにくい。良い建築の判断基準は何か?一見、セールスポイントの外観もなければ、見せ場となるインテリアもないように思われるが、この幼稚園ではそれらとはすこし違う魅力が獲得されていると思う。
では、僕か感じた魅力とは何か?、それは建築が作られているというより、場所が生まれているという印象がとてもよいのだ。たまたま子供達の場所が連続して繋がっていったら、真ん中に大きな広場やサークル状のルーフテラスができているという感じだ。それぞれの場所は開放的な建具により、広場や外周沿いにある遊び場や木立などと連続し一体となり、また古い家具や園児たちのおもちゃなどが、新築にありがちな浮いたような感じはなく、日々の園児の活動を引き受けられるタフな建築となっている。ここではマニアックな空間の操作や材料などは使われていない、楕円という幾何学表現が唯一建築的な存在感として力をもち、敷地全体を纏めているのだ。なんともすがすがしい建築。
それにしても見学者の数は凄かった。バスの中で、今日は何かあるんですかと地域のおばあさんにも聞かれたほど。見学会をどこまで開くかと賛否両論はあるが、ここまで多くの人を巻き込む建築家の力もさすがですね。
]]>休日、ひさびさにx訪れた森美術館。ミッドタウンが出来たため、以前のように歩けない混み具合はなく、それなりに見ることが出来た。笑い展の一角がMAMプロジェクトになっていて、そこでこれが行われている。スケール感、視覚をくすぐる作品は、ある意味笑い展よりシュール笑える作品。けっこうよかったなー。
笑い展は、古典からコンテンポラリーまで幅広く笑いについて扱う楽しいもの。終始一貫して、気楽で愉快な展覧会なのだが、やはり色々な感情の起伏が起こることが刺激的な展覧会だと思うとそれとは距離を感じてしまった。楽しい笑いだけではない、例えばつらすぎて笑ってしまうような感情が起こるようなものもあってもよかったかも。古典ゾーンの会場構成は白と黒、アルミ質な感じで、展示壁に窓が開いていたりアルミのスパンドレルを組み合わせた展示ケースもあったりして結構力がはいってましたね。
近所の家の庭、上が去年の秋、下が今年の春。広い敷地の中に、平屋の木造住宅が中央にぽつんとたっていて周囲は庭に囲まれている。庭は特にデザインされているわけではないが、植えられている木々の種類や間隔によって綺麗なグランドが秋と春に楽しめる。
とまあ、春がはじまりましたね、
先日、ひさびさに鎌倉の近代美術館にいってきた。いろいろと忙しくて美術館にいっていなかったので久々。まあそのためこんな投稿も久々。目当ては日曜までで終わってしまったが畠山直哉の写真展。僕が彼の写真を初めて目にしたのはアンダーグランドという写真集で、それ以降もたびたびどこかの展覧会で見てはいたのだが、まとめて展示としてみるのは初めてだった。展示されている全ての写真がどれも魅力的、写真の展示はどうしても難しくてかまえてしまうのだが、彼の写真は着眼点、展開力、表現力にとても興味がそそられる。一つ気づいたことは写真家は他の美術ジャンルの作家より一途な人が多いかもしれない、そんな寡黙な表現への姿勢がよいなと思う今日このごろ。写真はモノクロモードでとってみた近代美術館。
]]>■審査会開催、入選作品決定
2007年3月20日 時間:14:00〜場所:BankART 1929 Yokohama
■BankART展覧会開催
2007年4月6日〜5月6日
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一週間、募集期間が延長されました。
卒制、修士が終わったみなさま、いかがでしょうか?
写真はGマーク金賞をとっているライト。
いざという時に単1,2,3の電池がどれでもつかえるすぐれもの。
アイデアと機能とデザインが素直にまとまっている一品です。
事務所は10月末に100m先の古いビルに引っ越しました。築77年らしいのですが、当然断熱性能は期待できません。今日は特に寒いの壁から冷輻射がきています。雨は降っているのですが今日は漏っていないようです。
近所の家の庭先。自然がつくる柄と色は綺麗、落葉樹だけではなくたくまし常緑樹もまじっている感じもおもしろい。
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■募集人数 1名
■1次選考:書類審査
11月23日までに履歴書とポートフォリオを郵送ください。
審査結果を連絡できるように連絡先を明記ください。
送付先 〒231-0005神奈川県横浜市中区本町5-49 本町ビル501 みかんぐみ宛
■2次選考:面接
11月27日 18時〜20時で面接を行います。
書類審査通過者には25日までに、電話もしくはEメールで連絡します。
不明な点は電話もしくはEメールでお問い合わせください。
担当:吉岡 電話番号:045-650-5307 Eメール:harumi@mikan.co.jp
西表島、オワフ島に続き今年は宮古島。
この島は川がなく島の大半の土地は珊瑚や溶岩などで
できているのかな?そのため島の周囲の海はどこでも綺麗。
海とサトウキビ畑、毎日そばを食べ何も考えず過ごせました。
今度は一つの海岸で一日過ごしてみよう。
先日、三鷹である住宅を見学させてもらった。その住宅は前面道路が4mぐらいで車の交通量はほとんど感じられない密集地、ただ住宅が集まっているため敷地の輪郭には様々な窓があり、どの窓からも生活の気配が少しずつ感じられる周辺環境。そのため敷地にたつ新しい住宅はこれらの周辺の状況とどのような距離感の関係をつくりだすかによって大きくのその建ち方を決められていると思われる。最低限の駐車スペースだけを残し、それ以外は敷地境界沿いにオフセットさせたボリュームが建ち、1Fには個室と浴室などが入り、2Fはワンルームにキッチンとリビング、それらを屋上を螺旋階段が繋いでいる。敷地なりにオフセットされた矩形ではない輪郭が、内部の平面、立面の窓、窓と絡む1Fの断面などこつこつと積み上げられ、家がもっている部屋や窓といった記号は消され、ゆがんだ場がそこでは生まれている。窓とは呼びにくい壁を切り裂いたかのような窓、周囲の日のうつろいで変わる天井、壁のような不透明な換気用の窓、洗面台とは思えない家具、家具のようなトイレ、すべてが白いインテリア、どれも初めてその家を訪れたら人には突然で不親切に感じるかもしれない。だがそれら記号が消えることで、空間のプロポーションや日の入り方など空間が本来もつでき豊かさを感じることが出来るのではと感じた。丁寧な微差の集積が生み出す複雑さは記号という空間のもつ記号をなくし既知感を排除することになるが自分でもそれがどういうことに繋がるかはまだわからずこれをきっかけに考えさせられている。屋上の単純な空き地のような場がとても居心地がよかったのが印象に残っている。
久々に事務所でオープンコンペを担当していた。かれこれオープンのものは4年以上やっていないと思う。2週間前に急遽やることが決まりかなりの突貫作業。時間がないので思いついたものを端からモデル化していった。そこでは限られた時間の中でどれだけの可能性を潰せるかを目的とされていた。結果、かなり脱色された最終案にはなっているが、4年以上前とは違うことはその経過の中でどのアイデアがどのようしてに消去されていたか自分なりに冷静に見届けることが出来たと思う。もちろん結果はよい方が素敵だが、自分が考えて、事務所の中でもまれたことが細かく把握できているからダメな結果でも、自分の回路がいかに周りとギャップがあるかを判断できる材料にはなると思う。コンペは自分が建築について考えていることが、今の社会に対してどのような距離感であるべきか考え直すよい機会だと改めて感じた。それにしても最後はコンペでそこまで脱色するのか、という決断には考えさせられたな。最後、休日返上で自分から手伝うといってくれたスタッフや、土日返上で来てくれたオープンデスクの人にはなんとお礼をいったらよいのやら、ありがとう。
はたして素振りの成果は?、最後に打った球はどこに落ちるのやら、結果、自分の素振りのフォームを変えるようになるのか?、いろいろと考えるよいきっかけになるとうれしいな。
先日、汐留にて岡本太郎「明日の神話」をみてきた。巨大な壁画はカフェやアイドルがイベントで行う仮設ステージなどに周囲を囲まれた場所で展示されている。壁画は巨大なサイズにもかかわらず十分な引けもとれておらず、壁画全体を見ることはかなり難しい。いわゆる美術館とは正反対の場にもかかわらず、壁画は様々はコマーシャルや商業の節操のない表現に負けないたくましいものに感じた。強引に視野を広げて考えればアイドルのステージだって、岡本太郎を意識したど派手は柄だって、壁画という美術だって人のつくりだす文化活動といえば同じものなのかもしれない、とまで後々考えてしまう。それが岡本太郎の魅力だとは思うがもう少しせめて落ち着いた場所でみてみたい。
]]>先週、土曜日は大雨と落雷で山の手線は停まってしまい、
今日はクレーン船が電線ひっかけ停電なんだけど快晴。
写真上は大雨が引いたあと、うちの廊下からの眺め、
下は今朝の通勤中の一こま。
実は三代目となるデジカメを買いました。
GR DIGITAL、よいですね。